Live & Bar Caballero Club


Caballero 20th Anniversary November 21st, 2003
キャバレロクラブ20周年記念コンサート 
    日  時:2003年11月21日(金)18:00〜21:00(実際は〜22:40)
    場  所:ボトムライン
    チケット:前売¥10,000 当日¥11,000
出演者・プログラムはこちら

伝説のコンサートとなり得たか?! 
   20周年記念コンサート報告 <written by DEMI, photo by Taipei>

20年前といえば、私は合法的にお酒を飲めない年令だった(?)ので、オープン当初のキャバレロのことは知りません。でも、今回の準備のためにキャバレロ倉庫で、資料かごみかわからない品々をかきまわしていると、整理されていない昔の写真がたくさん出てきました。一枚一枚見ていくと、BOSSの顔はまだ青年と呼ぶにふさわしく若々しく、今や煙草のやにでセピア色に染まったキャバレロの壁は汚れを知らず純白で、バックバーのボトルは数えるほどしかありません。あぁ、こんな頃もあったんだと感慨深いものがありました。

    

過去には5周年記念パーティを伏見のハートランド(当時)で開催したことがあるようですが、それ以来は○○周年などというものは一切おこなわず、11月の創立記念日(正確には12日らしい)は意識されることもなく、長い時間が過ぎていきました。しかし、さすがに20年。何かしよう!と、BOSSと話し始めたのは、まだまだ実感も湧かない3年くらい前だったと思います。看板も出さずに営業していた隠れ家時代、キャバレロの壁がまだ白かった時代、BOSSの髪が短かった時代、キャバレロにステージがなかった時代、各々の時代を支えてくれたお客様。そして4年前からライブハウスとしてのキャバレロを支えてくれたミュージシャン。とにかく皆呼んで、お祭りしよう!と二人で盛上がっていた頃は、控えている大変さなど考えもしないただの『夢』だったのに、1年前というあたりから、会場を決め、日時を決め、出演依頼をし始めると、迫る現実に押し潰されているうち、あっという間に当日を迎えた気がします。


そうして迎えた2003年11月21日です。


最初に裏方のお話:当日の私の朝は、ご飯炊きから始まりました。午後からずっと会場に拘束されるミュージシャンとスタッフのお弁当40名分(出演者25名+スタッフ15名)をシェフのヒロ君がつくることになっているのです。我が家で1升半炊いて、あと2升は会場の厨房で炊くことになっています。ヒロ君は当日のお弁当、会場のおつまみ、打上げのお料理、すべてつくるので、2日くらい前からきりきり舞いの大活躍です。

他のスタッフとは会場1時に集合。しかし、スタッフもミュージシャンも時間通りに集合とはいかず(予測していたことではありますが)、さらに楽器の搬入も遅れて、リハーサル開始が1時間以上遅れてしまいました。その間にスタッフはバーの準備。今回は会場のご理解を得て、お酒もスタッフもすべて持ち込みました。歴代のキャバレロスタッフがお手伝いに駆けつけてくれたのも力強い限り。昔からのお客様も懐かしい顔をカウンターの中に見つけて話がはずむことでしょう。まさに、移動キャバレロ。皆でボトルを並べて、ビールを冷やして、即席メニューをつくります。一方で、買い忘れたお酒やソフトドリンクを買いに走ったり、ミュージシャンから言い付けられる雑用に応えたり、裏方『ぱしり』達は忙しいのでした。

 
(左)リハーサルに聴き入る出演ミュージシャン。(右)打ち合わせ中の裏方スタッフ。

そして、あっという間に17:30。受付開始時間です。

実を言うと、キャバレロでのチケット売行きは今ひとつ、張り切って総勢25名の出演者、お酒好きのキャバレロゲストのことを考えてフリードリンクで10,000円という料金設定をしたものの、力量以上の生意気な企画だったかと肩を落とし始めていました。ステージが素晴らしいものになることは確信していましたが、客席の盛上がりだけが心配でした。

しかし、当日ふたを開けてみれば、6時という早いスタート時間にもかかわらず、大勢の方が並んでくださいました。そして、7時過ぎまでずっとお客様が続々。すぐに1階席・2階席ともに満席となりました。ありがとうございます、ありがとうございます。本当に嬉しくて嬉しくて、キャバレロのお客様を信じなかった自分を叱りましたことです。そういう訳で、受付でお客様を出迎えていた私は、安心してコンサートを楽しむために会場に入ることができたのです。

(前半は客席にいることができなかったので、コンサートの全貌を知ったのは、2日後に自宅でビデオを見たときです。ビデオは3本、4時間30分、長〜いコンサートでしたね。以下、当日+ビデオを見てのレポートです。)


ここからコンサートのお話:

6:10pm

ステージは10分くらい遅れて始まりました。司会はフライデーナイト山崎氏と牛嶋としこ嬢。山崎さんの『今日はフライデ〜ナ〜イト!』という、キャバレロではお馴染みの挨拶で始まりました。牛嶋さんが『ボス、30周年では私も歌わせてください。』とお願いすると、会場から大きな拍手が涌いてました。もちろんです。コンサート当日も、楽屋で客席で、牛嶋さんは話題の人でした。今も人気の歌姫ですが、さらにファンが増えたことは間違いないと思いますよ。

↑山崎さん、BOSS譲りのデーハなタキシードがようやく日の目を見ました。牛嶋さんは、存在自体が大輪の華。

さて、開演です。最初はキャバレロチームTRIANGLEダニー・シュエッケンディックPf)ルベン・フィゲロア(Perc)名古路一也(B))の演奏で、曲は『TRIANGLE』。ラテンテイストなオリジナル曲で、力強いソロに会場から大きな掛け声が上がり盛上がります。続いて山本隆詞(G)が加わり、『アイルクローズマイアイズ』。山ちゃんが加わって、しっとり、いい感じに漂う演奏です。いともジャジーによたってる感じが山ちゃんの味ですね。

(左)名古屋が誇るピアニスト、ダニー・シュエッケンディック。(中央)かっこいい写真ですね、名古路一也。(右)ルベン・フィゲロア。ダニーと共に、名古屋弁ぺらぺら。ペルー出身のパーカッショニストです。
↑名古屋の実力派、我らが山ちゃん。時代に媚びないマイペースなジャズギターで泣かせます。

その後は、歌姫の登場です。最初は平野クミ、曲は『ポルカドッツ&ムーンビームス』。クミちゃんらしい可愛い曲です。司会者が『癒し系ボーカル』と連発したことによってお客様の記憶にインプットされ、その地位を不動にしたことは間違いありません。次は赤崎真由美、ヴァイオリンの高橋誠が加わり、曲はジャズラテンアレンジの『ムーンライトセレナーデ』。キャバレロの常連、熟年紳士達にはたまらない選曲ですね。最後は渋谷みちる、曲は『ジンジ』。ボサノヴァの名曲を伸びやかに歌ってくれました。

 
↑上(左)赤崎真由美。クラシックなドレスが曲にぴったり。(中央)ヴァイオリンの高橋誠。(右)渋谷みちる。シャンパンゴールドのドレスが素敵でした。その後、私の目の前でドレスに赤ワインをこぼしてしまうんですけど、それはまた別のお話。
下:いやし系ヴォーカル、平野クミ。『水玉模様と月の光』で、会場は気持ちいいクミワールドに。


7:15pm

そして、ゲストバンド『平田フミト SPECIAL EDITION』。メンバーは平田フミト(Pf)岸徹至(B)木村・KIMCHI・誠(Perc)今福健司(Per)。平田さんが今日のためにつくってくれた特別ユニット、ダブルパーカッションで熱く盛り上がるラテンバンドです。披露してくれた4曲はすべて平田フミトのオリジナル。最初の曲は『クレッシェント』。かっこいいっ。さすがラテンに魂を売った男。全身全霊で叩き出されるリズムに、思わずステップを踏む人も。次は『バンバンエクスプレス』。途中、今福さんがティンバ(?正確な楽器の名前がわからない)を抱えて、ステージを右に左に踊りながらのパフォーマンス。客席はいやが応にも盛上がります。今福さんの叩く同じリズムを客席も手拍子で叩きます。そのとき、客席は端から端まで笑顔で埋め尽されておりました。さすがエンタテイナー、沸せてくれます。そして3曲目は『ルナデアムール』。私の大好きな曲。この後のMCで平田さんも「キャバレロに行くと、いつもこの曲を弾かされます。」って言ってましたが、その通り。平田さんがキャバレロに来たら、ルナデアムールを聴かずして帰るわけにはいきません。最初、平田さんが深夜ひょっこり来て弾いて以来、何度この曲で涙を流したかしれません。本当に美しい曲。あの大きな身体、まるい指から紡ぎ出されるとは信じられないくらい繊細な音色。本当に本当に大好きです。最後は『イブニングダンス』。4ビートあり、チャチャチャあり、カリプソあり、ラテンの色んなリズムが織り込まれた楽しい曲です。メンバーのコーラスも入って、盛上がりました。

↑キャバレロの大恩人、平田フミト。素晴らしいピアニストです。
  
↑(左)今福健司。楽しいパフォーマンスで沸せました。(中央)若干27才のグレートタレント、岸徹至。(右)パーカッション界の重鎮、木村キムチ誠。さすがです。

平田さんが初めてキャバレロに来たのは18年前というから、キャバレロ歴は私よりも先輩です。キャバレロがライブをやるようになってからは、名古屋に来たときには必ず寄ってくれるほどになりました。だから、キャバレロの東京人脈は平田さんがつくってくれたと言えましょう。平田さんがゲタ夫さんを連れてきてくれて、ゲタ夫さんが大口さんや八木さんを連れてきてくれて、というふうに、今回の20周年コンサートに参加してくれた偉大なミュージシャン達と知合えたのも、すべてこの人なしにはあり得ないのです。平田さん<本当にありがとうございます。このコンサートで、平田さんのピアノの素晴らしさ、そして作曲家としての素晴らしさを再確認いたしました。これでさらに名古屋に平田フミトファンが増えてくれれば、私達にとっても最高の幸せです。どうか、これからもよろしくお願いいたします。


8:10pm

さあ、お次はいよいよ、話題沸騰『ピンクボンゴ』の登場です。メンバーは、宮本大路(Sax) 高橋ゲタ夫(b,vo)宮崎カポネ信義(gt)中島 徹(p)竹田達彦(dr)。最初の曲はオリジナル『ピンクボンゴのテーマ』。ピンクボンゴファンなら、この曲のイントロを聴いただけで、今から始まる興奮のひとときに想いをを馳せて浮き足立ってしまうことでしょう。メンバー全員、強者ばかり、音は一流です。次の曲もオリジナルで『哀愁のバクダッド』。最初のコーランのような、お経のような、無気味なコーラスに会場は「何じゃ、こりゃ。」度胆を抜かれましたね。そこから広がる中近東風の妖しく切ないメロディに皆いちころになったところで、ゲタ夫さんがスペイン語で熱唱する『情熱の花』。ゲタ夫さんの艶っぽい歌声に、大路さんのむせび泣くサクソフォン。前半3曲で「いったい、ここはどこ?」てな感じで私達を異次元へ連れていってくれました。

そして満を侍して名古屋の歌姫メグさんが登場、歌うは『スターダスト』。美しいメロディーでいっきに、ジャジーな世界です。そして次の曲、イントロが始まると。メグさんが羽織っていたスパンコールの上着を脱ぎ捨てました。何が始まるのかと思ったら、「ウ〜ララ、ウ〜ララ、ウ〜ラウララ♪」。まさかの『狙い打ち』です。メグさんがステージで踊り、お客様も続々とステージ前に出てきて踊り。会場の盛上がりは沸点に達しました。いやぁ、すごすぎる。しかし、これで終わりじゃなかったんです。さらなる衝撃が待っていたのです。思いきりジャズな雰囲気で始まった次の曲、そう思っていたらおもむろにギターを置いて立ち上がり歌い出した宮崎カポネ。歌は『足出まとい』、ム-ド歌謡の名曲です。「足出まと〜いだ〜から♪」と歌うカポネさんにメンバー全員がコ-ラスをつけます。私はこの曲聴くの3回めなんですけど、それでも聴くたびやられちゃいます。(キャバレロでの PINK BONGO ライブレポートもご参考にどうぞ。)そして『足出まとい』でやられた後は締めの1曲『ザ プリーチャー』。会場を一気に興奮の渦へと巻き込んだピンクボンゴは大声援と大拍手の中、去っていきました。

  
↑(左)ピンクボンゴ主宰、宮本大路。通称『大人のおもちゃの玉手箱』。盛り上げてくれました。(右)中島徹 FROM 大阪。ピアニストでもあり、トロンボーン奏者でもあります。
  
↑(左)高橋ゲタ夫。いつも熱いグルーブで沸せてくれます。(右)この人がピンクボンゴの看板娘(?)宮崎カポネ信義。『足出まとい』を聴かずしてピンクボンゴは語れません。

 

↑我らがメグさん。このいでたち(マリリン・モンロー(?)の顔がプリントされた超ミニドレスにロングブーツ、ド派手なスパンコール)で登場した途端、会場はどっと湧きました。メグさんは押しも押されもしない実力派シンガーだけど、こういうときにはキャバレロの意図通りお祭り仕様のプロ根性。頭が下がります。

ピンクボンゴは、音楽の楽しさを教えてくれるバンドです。ジャズも、ラテンも、歌謡曲も、何でもあり。難しい顔してし〜んと聴いてお約束の拍手や掛け声なんかじゃなくて、決まりごとなんか全部とっぱらって、とにかく楽しもうよ!とステージから音で語りかけてくれる本物のエンタテイメントSHOW。キャバレロの姿勢に実にぴったりでしょ。残念ながらお店の力不足でキャバレロでの過去2回のライブは超満員にすることができませんでしたが、このコンサートで「PINK BONGO」の名は名古屋に轟きわたったことでしょう。次回のライブは、皆様、こぞってお出かけを。笑いましょ。踊りましょ。そして思いきり楽しみましょう。


9:20pm

それから特別出演:植田ひとみの登場です。演奏は大口純一郎(Pf)畑ひろし(G)八木のぶお(Harp)名古路一也(B)竹田龍彦(Ds)ルベン・フィゲロア(Ds)。曲は『メディテイション』。八木さんのハーモニカが心に染みて、ひとみさんのスキャットが心を揺らし、会場はうっとり聴き入ります。さすが、名古屋の至宝です。次の曲は、大口さんのピアノが気持ちよく響いて始まる『トリステーザ』。歌も踊りもスィングして、客席は軽やかなひとみワールドへと誘われました。

  
↑(左)名古屋ジャズ界の宝、植田ひとみ。(右)キャバレロでもおなじみ、八木のぶお。心に染みる音です。


9:40pm

ひとみさんの登場で会場は盛上がり、南の島の浜辺のような心地よさに包まれて、ふわぁ〜っと気持ちよくなりました。そこで今日の主役、BOSSの登場です。最初はソロで『ジサフィナ-ド』。ギターの小さな音とBOSSの歌声が会場に沁みていきます。次は大口さんと八木さんが加わって『コルコヴァード』。これは歌詞も素敵で私が一番好きなうた。ハーモニカのイントロが美しい。ボサノヴァを愛する大口さんのピアノもさすが、無駄な音は一切なく、つまびくように静かにBOSSの歌声に絡みます。ここで畑さん、大路さん、ゲタ夫さんが加わります。今福さんとキムチさんも加わるはずが、二人が出番を忘れててなかなか出てこないというハプニングがあったものの、なんとか総勢8名の Super B.C.Q. が揃いました。BOSSが憧れのミュージシャンと共演、これをやりたいがための(?)20周年記念コンサ-トという噂もあるほどです。とにかく全員揃って最初の曲は『ペルシソペルドワ』。BOSSがこの日のために練習を重ね完成させたボサノヴァの隠れた名曲です。後ろの一流プレーヤーは全員徹してBOSSを引き立てる名演奏、BOSSは気持ち良さそうに歌っていました。BOSSのギターに深みを添える畑さんのギター、渦を巻くようにグルーブするベース、繊細にして切れのよいフルート、音の合間を縫って膨らむハーモニカ、遠くでたゆたうように流れるピアノ、正確なリズムを刻むダブルパーカッション。後半は、マイケル・フランクスの『レディワンツノウ』、ゲタ夫さんがパ-カッションに回りベ-スを名古路さんに代わって『ダウンインブラジル』、再びベ-スをゲタ夫さんに戻して丸市さんがドラムに加わり、ちょっとハ-ドな感じでク-ルな『クッキジャ-イズエンプティ』。どれも最高でした。

 

 
(左)ボサノヴァをこよなく愛するピアニスト大口純一郎。(右)キャバレロでもおなじみ、名ギタリスト畑ひろし。


10:20pm

ここで、BOSSが私をステージに呼んでくれました。全く聞いていなかったので、私はカウンタ-でスタッフと後片付けの打合せをしていました。そしたら誰かが「デミちゃん、呼んでるよ。」と言うので、楽屋のスタッフが呼んでいるのかと思ったら、ステ-ジからBOSSが呼んでました。ビデオを見て初めて、あんなに長い間呼ばれていたことを知りました。どこから上ったらいいのかわからなくて、なんとかステ-ジ右側からBOSSの隣に行き、そしてBOSSから皆さんの前で感謝の言葉をもらいました。(当日は心構えもなく訳もわからずステ-ジに立ったので、BOSSの言葉もあんまり聞こえてなくて、ただライトがこんなに眩しいんだと思う他は何の余裕もなかったけれど、ビデオを見たら嬉しくてもったいなくて涙が出てしまいました。当日、泣かなくてよかったです。)

 
↑赤いドレスを着てるのが私です。

それからBOSSが『イパネマの娘』を歌い始めました。フィナ-レです。出演者全員がステ-ジに出てきました。BOSSの後、ひとみさんが歌い、クミちゃんが歌い、遊びに来てくれたサミーさんが歌い、赤崎さんが歌い、ミチルさんが歌い...............。皆で歌い、演奏し、踊りました。胸がいっぱいになりました。リズムがアップテンポにかわるなか、ギターを置いて立ち上がったBOSSが全員を紹介していきました。「ギター畑ひろし、パーカッション木村キムチ誠、ルベンフィゲロア、今福健司、ヒラータフミト、ダニー、高橋ゲタ夫、B.C.Q.オリジナルメンバー丸市、渋谷みちる、トロンボーン中島徹、パーカッション宮本大路、メグ末岡、サミー(?)、宮崎カポネ信義、植田ひとみ、平野クミ、赤崎真由美、八木のぶお、ロドリゲス山本隆詞、ベース名古路一也、岸、ピアノ大口純一郎、今日の司会をやってくれましたフライデーナイト山崎、そして、ちちじまうしこ、そして今日のプロデューサーデミ、」最後にメグさんの紹介で「そして、BOSS!!」。客席からBOSSへ花束がたくさん届きました。「これからもキャバレロクラブをよろしくお願いします。次はたぶん、30周年になると思います。」

こうして、4時間30分に及ぶキャバレロ20周年記念コンサートは、(後に大路さんが表現した通り)まさしく「南国の島の夜の潮の満ち引きのようなおごそかな雰囲気の中、幕を閉じた」のです。

 

10:40pm 閉演


最後に:
出演ミュージシャンの皆様、裏方を支えてくれたスタッフの皆様、ボトムライン店長およびスタッフの皆様、そしてキャバレロの愛すべきすべてのお客様、ありがとうございました。
このイベントを企画するとき、全員前を向いて座って静かに聴くだけのホールコンサートにはしたくない、飲んで、喋って、踊って、騒いで、そこに音楽がある、っていう、キャバレロらしいお祭りにしたい、と思っていました。この日は、まさに思い描いていた通りのパーティでした。素晴らしいミュージシャン、そして何より素晴らしいお客様。あの雰囲気は、キャバレロのお客様だからこそ創れたと思います。程よくお酒もすすみ、お客様同士の会話もはずみ、笑い声と心地よいざわめきが会場を覆い、演奏が始まれば温かい声援と惜しみない拍手。ここぞというときには盛り上がり踊りまくり、それでも大人として乱れることなく、遊び心いっぱいの素晴らしい時間をつくってくださいました。お名前を挙げたらきりがありません、来てくださったすべての皆様、そして当日来れなくても暖かい応援をしてくださったすべての皆様、キャバレロの素晴らしいお客様すべてに、心からの感謝を捧げます。BOSSも私も、皆様からこれ以上ない最高の感動をいただきました。20周年の最高のご褒美です。
本当に本当に、ありがとうございました。
どうぞ、これからもキャバレロクラブをよろしくお願いいたします。
キャバレロがもう少し大人になって、また祝祭を開く、その日を楽しみに。


おまけ:
コンサート終了後、ミュージシャンとスタッフはキャバレロに移動し、打上げしました。(本当はお客様全員にその場にいていただたきたかったのですが、ごめんなさい。)本当に、全員打ち上がっちゃいました。みんな大いに飲み、大いに食べ、コンサートの大成功!を祝い、その興奮の余韻に浸るかのように、セッションは飽きることなく次から次へと繰り広げられ、宴は延々朝まで続いたのであります。 おわり。